紫式部 大覚寺(嵯峨御所)〜大沢池〜千代の古道〜広沢池〜鳴滝〜福王子神社〜仁和寺(御室御所) 平安コース

石碑 千代の古道
写真1:千代の古道
  私の名前は清少納言と申します。皆さんご存知の『枕草子』の作者です。今日は平安の雅をめぐる旅へご案内しますわ。
 まずは大覚寺から参りましょう。嵯峨天皇の離宮が後に寺院になり、「嵯峨御所」とも呼ばれていて、平安時代の寝殿造りの雰囲気を味わえます。また写経も体験することができるのですよ。
 境内東にある大沢池は、日本最古の人工池です。中秋の名月の頃には「観月の夕べ」といって、舟を池に浮かべ、琴の調べを聴きながら月見を致します。桜の頃にも船あそびができるのですよ。『源氏物語』の「胡蝶」の巻に記された、春の宴で詠まれた歌をご紹介しますわ。「春の日のうららにさして行く船は 棹のしづくも花ぞ散りける」。ここでは、そんな美しい光景を当時と変わらず感じられるのですよ。
大沢池
写真2:大沢池
  平安貴族も通った千代の古道(写真1)を東へと参りましょう。左手に見える広沢池(写真2)、ここも桜の名所ですわ。池を過ぎると右手にさざれ石山や弁慶池があり、坂を登り切った建物の間からは、吉田兼好さんが徒然草をお書きになった双ヶ丘を眺めることができるのですよ。坂を下りると鳴滝に到着いたしました。ここは『蜻蛉日記』の作者、右大将道綱の母が夫に対する日々の切ない想いを持て余し、幼い我が子を連れて参篭した地なのです。
 福王子神社は仁和寺の鎮守社として歴史ある社です。ここからお神輿が仁和寺へと向かっていく、秋の大祭はぜひご覧下さい。
仁和寺・御室桜
写真3:仁和寺・御室桜
  さあ、仁和寺に到着いたしました。宇多天皇が仁和4年に建てたので「仁和寺」という名がついたのです。代々法親王が住職をされ、「御室御所」とも呼ばれておりました。晩春には御室桜(写真3)という背丈の低い花が足元から咲き誇ります。花(鼻)が低いから、またの名を「お多福桜」というのだそうですよ。
 仁王門を入って、左手にある御殿には、襖や欄間などあちこちに桜の意匠が施されていて素敵ですよ。春秋の名宝展も必見です。では、お団子をいただいて、そろそろ帰るといたしましょう。

地図

【大覚寺】●京都市右京区嵯峨大沢町4 075-871-0071 9:00〜16:30 500円
【仁和寺】●京都市右京区御室大内33 075-461-1155 9:00〜16:30 500円

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