小野小町イラスト
小野小町コース

醍醐寺(京都最古の平安時代の五重塔)〜隨心院(小町化粧井戸、供養塔、百歳像)〜小町カヤ(百夜通いの悲話)〜勧修寺(平安時代からの庭園)

 私の一族がすんだ小野の里を中心にまわるコースです。まずは天暦5(951)年建立の京都で最も古い木造建築物である五重塔を持つ
即成院
写真4:醍醐寺
醍醐寺へ(写真4)。上醍醐と下醍醐に分かれた広大な寺院は平安時代の醍醐天皇の勅願寺になって以来の歴史を持ちます。その後、豊臣秀吉によって再建され、有名な醍醐の花見が開かれました。秀吉が作庭したとされる三宝院の庭には、天下人が持つとされる藤戸石が置かれ、往年の秀吉の権力を今に伝えています。
 その北側一帯が小野の里です。中心となる隨心院は私が宮仕えを辞めた後、すごした場所で、小野門跡(写真5)とも呼ばれています。境内には化粧井戸やたくさんもらった恋文で作った文張り地蔵があり、百歳像も拝観できるようになっています。
花の御所跡
写真5:小野門跡
3月には境内一帯に広がる梅苑が美しく彩りを添え、3月最終土日曜には「はねず踊り」が開催されます。
 隨心院の北側に2本残るカヤの大木は「小町カヤ」といって、その昔私に対して最も熱心に愛を傾けてくださった深草少将のエピソードとともに今に残っています。たくさんの男性に言い寄られていた私は、深草少将の愛を試すため「私の家へ百晩通ってくださったら、あなたの愛にこたえましょう」と告げます。すると、驚いたことに本当に九九日の晩まで通ってこられたのですが、最後の日、ついに疲労で倒れ、帰らぬ人となられたのです。だんだんとその想いに打たれ、最後は百日目の晩を楽しみに待つようになっていた私は悲しみにくれ、
花の御所跡
写真6:勧修寺
ひと晩来られるごとに糸を通し、数えていた九九個のカヤの実を、深草少将が通った道に植えていきました。それがいつしか成長し、小町カヤと呼ばれるようになったのです。
 最後は平安時代からの名庭を持つ勧修寺(写真6)です。醍醐天皇の母である藤原胤子の願いで創建され、醍醐天皇の勅願寺になりました。庭園の中心には平安時代からの氷室の池が広がり、優美な雰囲気に包まれています。水戸光圀公寄進の勧修寺型燈籠も見所の一つです。

地図

【醍醐寺】●京都市伏見区醍醐東大路町22 075-571-0002 600円(伽藍のみ)三宝院と2箇所共通1000円、霊宝館と3箇所共通1500円 9:00〜17:00(12月第一日曜翌日〜2月は16:00)
【隨心院】●京都市山科区小野御霊町35 075-571-0025 400円 9:00〜16:30
【勧修寺】●京都市山科区勧修寺仁王堂町27-6 075-571-0048 400円 9:00〜16:00

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