清少納言イラスト
清少納言コース

即成院(那須与一)〜来迎院(空海の独鈷水)〜泉涌寺(清少納言歌碑)〜雲龍院(写経と抹茶、お菓子)

 私が晩年を過ごした泉涌寺界隈を紹介いたしましょう。泉涌寺は御寺と呼ばれ皇室の菩提寺となっています。付近に点在する塔頭(たっちゅう)も見所がいっぱいです。東大路通りから泉涌寺へ長く延びる参道を上っていきましょう。まずは平家物語のハイライトの一つ、屋島の合戦で扇の的を弓矢で射抜いて一躍武名を轟かせた那須与一ゆかりの寺院、
花の御所跡
写真7:即成院
即成院(写真7)です。境内には与一のお墓のほかに、お堂内部に二十五菩薩像が安置され、極楽浄土の世界が広がっています。
 さらに上っていくと平安時代、真言宗を開いた弘法大師空海が、密教の法具である独鈷を使って探し当てたという独鈷水がある来迎院に到着します。江戸時代、檀家であった忠臣蔵で知られる大石内蔵助が茶室の含翠軒を寄進し、庭園も作庭したとされています。
 泉涌寺は大門をくぐると「下り参道」と呼ばれるように、参道が下り道となっており、
仏殿を眼下に見下ろす光景
写真8:仏殿を眼下に見下ろす光景
仏殿を眼下に見下ろす光景(写真8)が印象的です。参道を下がる前に、左手に進むと楊貴妃観音堂があり、長らく秘仏であった楊貴妃観音が彩色もほぼ剥落せずに見事に残っています。その横に建つ心照殿には寺宝が公開されていますので併せてご覧くださいね。参道を下ると正面に仏殿、右手に井戸があり、私の歌碑も建っています。仏殿の内部は運慶作とされる釈迦・阿弥陀・弥勒の三如来が安置されており、天井の龍の図と本尊裏の白衣(びゃくえ)観音図は
雲龍院
写真9:雲龍院
狩野探幽の筆によるものです。その奥にある御座所は明治天皇が使用していた旧御所の御里御殿を移築したものですので、その優雅な建物や部屋を拝観してみてください。最後に紹介する雲龍院(写真9)は苔庭に多くの樹木を配した自然あふれる庭園が特徴です。こちらでは本格的な写経を体験できます。小一時間、一心に般若心経をなぞることで、無我境地の入口を体感してみてください。心がすっきりと洗われて清々しい気持ちになることでしょう。

地図

【即成院】●京都市東山区泉涌寺山内町28 075-561-3443 9:00〜16:00 境内自由(本堂内陣の特別参拝500円)
【泉涌寺】●京都市東山区泉涌寺山内町27 075-561-1551 9:00〜16:30(12月〜2月は1:00) 500円
【雲龍院】●京都市東山区山内町36 075-541-3916 9:00〜16:30(夏期は17:00) 200円 写経は1000円(抹茶付)

閉じる