出水・天神コース
出水通
出水通
 平安京の太極殿跡の石碑は千本丸太町の北西にひっそりと建っています。その北側を走るのが出水通。かつて雨が降ると水が浸水して通りが水浸しになっていたことから名がつきました。この周辺には寺院が多く、一説には豊臣秀吉が造った聚楽第建設の際に集められたとされています。千本出水の交差点から西へ進むと、寺院の白壁が続く京都らしい風情のある道が伸びています。七本松通に突き当たれば、北上して立本寺の境内を抜けて「妖怪ストリート」として売り出し中の一条通へ。各店舗が様々な妖怪人形を店の前に出し、恐ろしくもどことなくユーモアのある雰囲気をかもし出しています。その西のはずれにある大将軍八神社は、桓武天皇が平安京遷都の際に、怨霊や災いから都を守るために四方に建立したとされる大将軍神社の一つで、西の方角を守っていました。
北野天満宮
北野天満宮
最後は平安時代藤原氏の讒言によって大宰府に左遷され、不幸な最後を遂げた菅原道真公を祀る北野天満宮へ。その数奇な運命を象徴するかのように、多くの不思議な伝説に彩られています。
出水通の七不思議
浮かれ猫(光清院)
弁天堂の絵馬に描かれた猫は、三味線の音が聞こえると浮かれて踊りだすので金網をかぶせたそうです。
日限薬師(ひぎりやくし)(地福寺)
鷹司公の重病を平癒したという薬師如来で、穴の開いた小石を奉納して祈ると、耳の病が治ると伝えられます。
五色椿(華光寺)
五種類の花をつけるという椿がありましたが、現在は枯れてみることができません。
時雨松(華光寺)
豊臣秀吉公お植えの松は、晴れた日でも枝から雫を落とし、時雨のようだったと伝えられます。
百叩きの門(観音寺)
伏見城の牢屋の門を移築したもので、かつて罪人が門を出るときに百回鞭打たれたと伝えられます。
寝釈迦(五劫院)
境内に入る小門の木目が、釈迦が寝ているように見えます。
二つ潜り戸(極楽寺)
山門の潜り戸が通常一つなのに、こちらは左右に二つあります。
北野天満宮の七不思議
影向松(ようごうのまつ)
大鳥居をくぐって右手の松は、道真公の掛舎利が大宰府から飛来して枝にかかったそうです。
筋違いの本殿
本殿は先に鎮座していた地主神社の正面を避けて建てられています。
星欠けの三光門
本殿前の中門は、日・月・星の彫刻により三光門と呼ばれていますが、一説に星はないとも。
大黒天の燈籠
三光門東南の石燈籠に刻まれた大黒様の口に小石をのせて落ちなければ、それを財布に入れておくとお金に困らないとか。
唯一の立牛
拝殿欄間の彫刻には、珍しく立った牛の姿の神牛が刻まれています。
裏の社
本殿の背面にも御神座があり、天穂日命・菅原清公卿・菅原是善卿が祀られています。
天狗山
境内西北の角に天狗山と呼ばれる小山があり、室町時代の絵図には鳥天狗が描かれています。
地図
【北野天満宮】●京都市上京区馬喰町 075-461-0005 境内参拝自由 (4月〜9月)5:00〜18:00、(10月〜3月)5:30〜17:30
※七不思議につきましては諸説ございまして、弊誌掲載の情報以外にも様々な言い伝えがございます。ご了承の程、よろしくお願いします。
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