東山・新京極コース
清水寺
清水寺
 京都を代表する観光スポットである清水寺は、その長い歴史の中でたくさんの不思議な逸話が残っており、その数は七つの不思議をはるかに上回り諸説紛々です。また清水寺へ続く産寧坂には「転ぶと三年以内に死ぬ」と恐ろしいいい伝えがあります。しかし坂を下りた店で売られている瓢箪を買って持っていると転んでも大丈夫とか。

八坂神社
八坂神社
 産寧坂(三年坂)から二年坂へ下りる道を西へ進むと平安時代、優れた法力の持ち主であった浄蔵貴所(じょうぞうきしょ)の祈祷によって、傾きが元に戻ったという伝説がある「八坂の塔」が目の前に。その下を通って八坂神社へ向かいましょう。祇園さんとしての歴史を持つ八坂神社でも疫病を退散させてほしいという庶民の信仰や思い入れが深い分、多くの逸話が生まれました。七不思議以外にも、夜中に動く火の正体を突き止めて白河天皇の信頼を深めた平忠盛にまつわる「忠盛燈」など、数々の不思議に彩られています。円山公園を抜けて、おそらく七不思議で最も名高い知恩院へ。屋根の軒裏に残されたとみられる「忘れ傘」など、国宝の三門や御影堂、日本最大級の大きさを持つ梵鐘に並ぶほど「七不思議めぐり」が見所の一つとなっています。最後は四条通を通って新京極へ。明治になってから生まれた京都を代表する繁華街にも隠された不思議が点在します。

 悠久の歴史をもつ社寺から近年できた通りに至るまで浸透している京都の七不思議その一つ一つの不思議を紐解くたびに京都の奥深さを実感できますよ。
清水寺の七不思議
二体の阿形の狛犬
通常阿吽の形がどちらも阿の形をとっています。
仁王門のカンカン貫(ぬき)
仁王門の前面と背面それぞれの柱には、磨り減った木口があり、一人が耳をあて、一人が反対側を叩くと「カンカン」と澄んだ音が聞こえます。
岸駒の虎
西門下の広場に岸駒作の「虎の図」石灯籠があり、この八方睨みの虎は、毎晩抜け出して池の水を飲みに行くと伝えられています。
龍の鬼瓦
清水寺の三重塔の屋根瓦の東南角の鬼瓦は、水の神である龍が使われています。
平景清の足形石
受付入って左側にある足形石は弁慶とも平景清とも言われています。本当は仏足石で元は地主神社の本殿前にあり、寝かされていたのがいつの頃からか立てられました。
六本脚の鐘楼
通常鐘楼は四本脚で支えるのに、こちらはなぜか六脚あります。
清水の舞台
釘を一本も使わず、一度はめたら決して外れない手法は「地獄組み」と呼ばれています。
八坂神社の七不思議
巣を作られず、雨垂れしない西楼門
西楼門には、蜘蛛の巣が張らず、雨だれの跡も付かないとされています。
力水
大神宮社の入口右側にある湧水の事で、飲んで美御前社に参拝すると美人になれると伝えられています。
夜泣き石
本殿東北角の日吉社の前の木の根元にある石で、夜になると泣き出す伝説を持っています。
二見岩
大神宮社内の内宮と外宮の間にある小さな岩の根は、地軸に届くほど深いと言われています。
龍穴
本殿の下に龍穴と呼ばれる深い井戸があり、神泉苑と繋がっていると伝えられています。
龍吼(りゅうぼえ)
本殿の東、玄関前(参拝者の立入不可)の柱から西に向かって柏手を打つと、天井の龍が吼えると言われています。
南楼門
階段があって高い位置にある八坂神社の南楼門と境内の舞殿・本殿は実は同じ高さです。
知恩院の七不思議
鴬張りの廊下
御影堂から大方丈に至る廊下は、静かに歩けば歩くほど鶯の鳴き声に似た音が出ます。
白木の棺
三門楼上にある二つの白木の棺には三門造営を命じられた大工の棟梁五味金右衛門夫妻の木像が納められています。夫妻は予算超過の責任を取って自刃したといわれています。
忘れ傘
御影堂正面の軒裏に置かれている傘で、左甚五郎が火除けのために置いたと伝えられます。
抜け雀
大方丈菊の間に描かれた雀はあまりにも見事なため、命を得て抜け出したと伝えられます。
三方正面真向の猫
大方丈廊下の杉戸の猫の絵は、どの方向から見ても見る人を正面から睨んでいます。親猫が子を守る慈悲の心をあらわしています。
大杓子
大方丈入口の廊下の梁にある巨大杓子は三好清海入道が、大阪夏の陣の時にこの杓子を持って暴れまわったとか、ご飯をすくって振舞ったとも伝えられます。
瓜生石
八坂神社の牛頭天王が降臨して一夜のうちに瓜が生えて実ったとか、二条城へ続く抜け道の出入り口になっているとも言われています。
新京極の七不思議
たらたら坂
河原町通、寺町通には坂がないのに、三条通から新京極通へ入ると坂になっています。
迷子の道しるべ(誓願寺)
誓願寺の門前に建つ道しるべ。左側に尋ねる人、右側に教える人が書いて貼り付けました。
阿弥陀如来像(誓願寺)
解剖学者の山脇東洋の菩提寺であり、東洋は五臓六腑の入った阿弥陀如来を寄進しました。
逆蓮華(さかれんげ)の阿弥陀如来(安養寺)
蓮台を作って仏像を乗せると二度も壊れたため、蓮台を逆さにして仏像を安置しています。
未開紅の梅(長仙院)
蕾の間は紅色で、開花すると白花に咲く珍しい樹木です。
和泉式部塔(誠心院)
和泉式部の墓である宝篋印塔の脇に、式部の軒端の梅にちなんで梅の古木があります。
地蔵尊(染殿地蔵)
京都唯一の裸の地蔵さんで、寺伝では文徳天皇の后(染殿皇后)は、この地蔵に安産祈願して清和天皇をお産みになったそうです。
地図
【清水寺】●京都市東山区清水1-29 075-551-1234 300円 6:00〜18:00
【八坂神社】●京都市東山区祇園町北側625 075-561-6155 境内参拝自由
【知恩院】●京都市東山区林下町400 075-531-2111 参拝無料(庭園のみ有料) 9:00〜16:00
※七不思議につきましては諸説ございまして、弊誌掲載の情報以外にも様々な言い伝えがございます。ご了承の程、よろしくお願いします。
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